なぜ誤った政策が実現されるのか?
なぜ誤った政策が実現されるのか?
先日、ビジネス週刊誌を読んでおりましたら、「なぜ誤った政策が実現されるのか?
」という副題の付いた本の読書評がありまして、大変興味を持ちました。そこで、早速アマゾンで購入し
読んで見た次第です。
経済政策形成の研究―既得観念と経済学の相克 (単行本)
野口 旭 (著), 浜田 宏一 (著), 若田部 昌澄 (著), 中村 宗悦 (著), 田中 秀臣 (著), 浅田 統一郎 (著), 松尾 匡 (著)
http://www.amazon.co.jp/%E7%B5%8C%E6%B8%88%E6%94%BF%E7%AD%96%E5%BD%A2%E6%88%90%E3%81%AE%E7%A0%94%E7%A9%B6%E2%80%95%E6%97%A2%E5%BE%97%E8%A6%B3%E5%BF%B5%E3%81%A8%E7%B5%8C%E6%B8%88%E5%AD%A6%E3%81%AE%E7%9B%B8%E5%85%8B-%E9%87%8E%E5%8F%A3-%E6%97%AD/dp/4779501962です。
その本は、7人の経済学者が、上記のテーマをそれぞれの論点から、その問題についてのアプローチを行っており、数量経済学から、理論経済学(マルクス含む)まで、多岐に議論が渡って、大変楽しく読むことが出来ました。
その中で、一番興味深かったのは、J.Mケインズ(ご存知)の「危険なのは既得権益ではなく、観念である」という言葉から、導き出された、野口氏の「既得観念と経済学の相克」という議論でした。ざっくりいうと、「すでに得ている主観的に考えた物事に対してもつ考えかたと経済学対立・矛盾する二つのものが互いに相手に勝とうと争うこと」ということになり、つまり、「みんなが”良い”とおもっていることが経済学的には、よくない事がある」という事です。益々聞き捨てならないわけですが、内容は、とても簡単に理解できました。例えば、「みかん」と「オレンジ」あれ程、大きな議論であったにも拘らず、現在何の問題があったのでしょうか??。同じようなことが、巷に溢れているということがいえます。新自由主義の観点では、是といわれる事を実際に政策的に実現しても、生活レベルは変わりませんし、郵政民営化もしましたが、なにか、生活が激変しましたでしょうか?つまり、観念であると。
細かい議論は、本を読んでいただきたいのですが、これは、翻って、経済活動全般に言えることではないかと思います。私見を申し上げますと、例えば、資産運用の話。資産運用に掛ける時間とお金を自らの教育費に掛けた場合の方が、個人では、収入が増えるのではないかと僕は、友人たちに話す事が多いです。「寝かしている資金があるならば、運用したほうがいい」なんて言うのはまさに「観念」だと思います。機会損失を言っていても、そのリスクについての議論は、非常に少ない。と、いうか、金融機関の決算書を見る度に、そう思います。「水田のある美しい日本を守る為に、保護が必要」という話がありますが、株式会社化をしたり、新規参入を認めたら、直ぐに問題は解決すると僕は思っています。

先日も、中国地方を出張してきたのですが、県道を2車線にすれば、十分な輸送量だとおもうのに、高架の対面道路が在りました。全くナンセンスだと思いました。地方の新幹線の駅に降りるたびに、全く無駄だとおもう駅にも出会いますし、それらが長くなる事によって、長野オリンピック後の長野県の観光の状態を思い出します。(道路が整備されすぎて、宿泊数が激減した)つまり、現在議論がある池袋ではありませんが、利便性を高める為のインフラが、逆に通過地点にしてしまうという問題があるわけです。
話を戻しますと、経営活動一般にも、なんと「観念」が多い事か。 自らの観念というものに疑問を持つことも重要ですし、そうした視点を持つことは、商売にも行かせるのではないかと感じた次第です。
とても良い本でした。
是非!!!!
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