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9月 13, 2005

大切な言葉

大切な言葉

先日、恩師の社団法人日本マネージメントスクールの國津信博理事にお会いしてまいりました。
国津先生は、陸軍経理学校を卒業後、都市銀行に入り、その後、名立たる上場会社の企業の再生を手がけてこられた先生で、大学時代に、お世話になっておりまして、公私共にご指導を頂いております。因みに、日本マネージメントスクールの理事長は、あの「野田一夫先生」です。

そんななかで、いくつかのご指導を頂いたので、自分自身が忘れないために、ブログに書き留めさせていただければと存じます。

・企業活動は、「現状の把握→仮説をもって行動すること」の繰り返しである。

PLAN→DO→SEEともうしますが、先生のお話は、ちょっと違った面がございました。問題行動をする企業、社員、などのおおくが、「現状の把握」が、一番間違っているというのです。多く場合、甘いか、しっかり分析できていない。そういった意味では、今後の問題として、現状の把握を弊社の場合「月次決算」という形で、やっているわけですが、それ以外にも考えていく必要があろうかと感じました。また、問題行動が認識できた場合には、現状の把握を中心に、話をすることも大変重要であることを学びました。スタートが間違っている限り、強制することが出来ないからです。

・ゲゼルシャフトとゲマインシャフト(運命共同体か、生活共同体か?)

ゲゼルシャフト(Gemeinschaft)とゲマインシャフト(Gemeinschaft)ということばがございますが、前者が、独自の慣習・法律などをもつ組織体としての)社会,共同体英語で言うと、ソサイティー(Society)であり、後者は、a
(利害・宗教・国籍・文化などを共有する)共同社会,共同体,コミュニティー; 地域社会英語で言うと、コミュニティー(community)と訳されます。ちょっと解りにくいので、簡単に言うと、組織の利益が優先されていく社会と、
個人が尊重されていく社会の違いであると考えます。つまり、前者には、個人の場合社会を維持する為に、命が落とされていくことが是とされますし、後者は、自分で選んで、出て行けばいいということになります。
日下公人氏の著書「そして、日本が勝つ」のなかで、「英語を使うと、発想が単純になる」というはなしがありますが、この場合も然りで、ソサイィーとコミュニティーとでは、この議論の本質を話すことが出来ないとおもいます。

話を戻します。

企業というものが、ゲゼルシャフトとかんがえるか、ゲマインシャフトと考えるかによって、ずいぶんと、企業のあり方が変わってくるというお話でした。前者であれば、「運命共同体」そして、後者であれば、「生活共同体」と考えられるわけです。多くの経営者は「運命共同体」であることを願い、そして、それを社員に強制します。が、本来会社のために命を落としても、何の見返りも無いわけですから、「生活共同体」であることを忘れてはならないというのが、国津先生の主張でありました。
つまり、家族的経営を目指すことは、問題が無いが、それによって、彼らの運命を左右する事柄は、強制すべきではないということでした。「痛みを伴う」ことは問題が無いが、そのことを強制するようになると、企業は駄目になるというお話でした。非常に、重い言葉として受け止めたいと思います。

・弊社のFFT分析
キャッシュフローによる経営状態の分析方法で、国津先生が開発されたものを今回弊社を5年ぶりに分析していただきました。内容については、「秘密」です。(笑)約10年前に、弊社の経営分析をしていただきまして、そのなかで、ヒントを頂いたことが多く、現在に至っておりまして、今回もヒントを頂きました。ご指導いただいたことを
心に留めて、活動していきたいと思った次第です。


・企業とドメイン戦略
多くの企業の再生を手がけてこられた国津先生の真骨頂は、「ドメイン戦略」ということであります。そこで、いくつかのお話を頂戴したのですが、失敗する会社の多くは、この「企業ドメイン」(企業の事業範囲)というものをどのように考えるかを失敗しているということでありました。この程、新商品もリリースするつもりでございましたので、
弊社のドメインについてもご相談に乗っていただいた次第です。

先生の言葉は、いつも率直で、汗がでますが、今回も厳しく指導していただいて、ほんとうに、うれしく思いました。

また先生にお会いしたときに、恥ずかしくないように、日々がんばりたいと思います。

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